短編映画『MIRRORLIAR FILMS Season7』が愛知県東海市を舞台に制作されています。
短編映画『MIRRORLIAR FILMS Season7』が愛知県東海市を舞台に制作されています。
このプロジェクトの実行委員長は、映画監督で東海市ふるさと大使でもある榊原有佑さん。
監督は加藤浩次さん・加藤シゲアキさんが務められます。
今回、榊原有佑さんにインタビューをさせていただきました。
●MIRRORLIAR FILMSとはどんなプロジェクトなのでしょうか。
その土地を拠点に短編映画を制作するだけはなく、その地域の方と一緒に作品を創り上げていくというのが大きな特徴の一つです。
今回のお話は、市役所の方とお付き合いがあったことから実現しましたが、自分がやってきた仕事と故郷を繋ぎ、映画や映像で東海市に還元できたらと思っています。
●元理学療法士とお聞きしました。
高校生の頃、進路希望の欄に「映画監督になりたい」と書きました。
半分冗談で、半分本気でしたが、周囲からの反対の声に怯み、一度は諦めて理学療法士の道に進みました。
実際に理学療法士として働いている中で、治療法が確立されていない難病の方に出会うことが多く、臨床以外の場所で支援をしていく方法はないかと考え、病院の中の情報を発信する手段を探していました。
そんな時に映像と出会い勉強を始め、具体的にどのような形で発信しようかと考えていると、ある映画プロデューサーの方から「映画が好きという人は多いが、発信したいものがはっきりとしている人は少ない。そういう人こそ映画を監督するべきだと思う」と声をかけてもらい映画の道に進むことになりました。リスクを冒すタイプではないですが、その時は「自分が変わらないといけない」という衝動にかられ、映画監督の道を目指すことにしました。
●東海市ふるさと大使に選ばれて、いかがでしたか。
正直、「何をすればよいのだろう…」と思いましたが「夢を追って叶える姿勢を子供たちに見せていただけたら」と言っていただいたので、故郷と一緒に頑張っていきたいと考えるようになりました。
何かをするたびに市役所や市民の方から応援の声をかけて頂き、とても心強かったですし、もっと頑張らなければ、恩返しをしたいという気持ちになりましたね。
●リラックス法やストレス発散法はありますか。
一番は寝ることです。神社巡りやサウナに行ったり、映画を見たりすることもあります。
●読者の方にメッセージをお願いします。
『MIRRORLIAR FILMS Season7』では故郷の東海市で、加藤浩次さんと加藤シゲアキさんが監督を務める2つの短編映画を制作しています。
ほとんどのロケーションが東海市で撮影されており、プロのスタッフだけではなく地元の東海市民と協力して制作していて、完成した作品は東海市創造の社交流館という新しい施設のオープニング作品として上映されます。
東海市の魅力が詰まった映画になっていると思いますし、施設そのものがシアターだけではなく、撮影や編集の体験ができたり、カフェがあったりと、学生さんやお子さんも映像文化に触れて一日中楽しめる上映祭を企画していますので、是非気軽に遊びにきてください。
榊原有佑監督プロフィール
1986年に愛知県で生まれる。元理学療法士という特異な経歴で得た感覚と感性を武器に劇映画・ドキュメンタリーを制作。北京国際映画祭に正式出品、フランスのKINOTAYO現代日本映画祭でイデム最優秀映像賞を受賞した初長編「栞」（2018）以降、「島のシーグラス」（2019）「My House」(2021）など精力的に作品を発表し続ける。近年の作品にオムニバス映画「MIRRORLIAR FILMS Season5」に収録された横浜流星主演「MIMI」（2024）武桜子・野田麗未と共同監督を務めた山下幸輝主演「マンガ家、堀マモル」（2024）公開中、演出を担当した高杉真宙・柄元時生W主演、HBCオリジナルドラマ「三笠のキングと、あと数人」が25年春公開予定。
MIRRORLIAR FILMSとは
2020年より指導した、伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースする『MIRRORLIAR FILMS」はメジャーとインディーズを超えた多彩なクリエイターによる短編映画製作プロジェクト。著名クリエイターから一般公募まで、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンが監督を務められている。2025年以降は、米ハリウッドで開催されているグローバル・ステージ・ハリウッド映画祭とのクリエイター育成に関するコラボレーションを予定しており、日本のクリエイターを世界に紹介するプラットフォームとしても期待されている。
MIHO 取材/文
好奇心旺盛でミーハー。
趣味は、SNSでグルメ情報を収集すること。
美味しいお酒とお肉があれば、毎日ハッピー♪
